Staff Blog

バナナデニムのトラウザーズ、誕生です。(その1)

おいしそうなバナナの実ですが、バナナデニムと言っても、こちらの実を使うわけではありません。
実際に使用するのは収穫後に残ったバナナの木、その繊維を使って作られたデニムになります。

このデニムに出会うまで知らなかったのですが、1本のバナナの木は一度しかバナナの実を付けず、バナナの実が収穫されたバナナの木はそのほとんどが廃棄されています。

しかもその廃棄量は全世界で年間約10憶トン! なんと、実際に収穫されるバナナの実の6倍ものバナナの木が廃棄されているそうです。

さらに繊維質のため土に埋めても分解されず、放置によって土壌汚染を引き起こしたり、大部分が焼却されて大量のCO2が排出されたりと環境への負荷が問題視されています。

本来、バナナの繊維は固く、伸度も低いため、衣類には向いていないものでした。
そのバナナ繊維を他の素材との組み合わせや混合率などを試行錯誤し、開発されたのが、こちらのバナナデニムになります。

綿82%×バナナ繊維18%の配合の糸で織りあげられた国産のデニムです。

バナナ繊維のネップが特徴的で、バナナ繊維と綿が織り合わさった独特の生地も他にはない風合いを醸し出しています。

初めて試着した時はデニムもゴワゴワ、ザラザラだし、バナナのネップがチクチクして、ちょっと商品化は難しいんじゃないかとためらったのですが、3か月ほど実際に着用し、何度か洗いを繰り返していくうちにデニムもなじんできて穿き心地もよくなり、チクチクもほとんど気にならないようになりました。

これだったら商品化してもいいんじゃないかということで満を持してご紹介することにしました。

こちらはバナナデニムの原反(反物)ですが、セルヴィッチ(耳)をバナナカラーのイエローに仕上げているのが粋な感じです。

CALSAのデニムトラウザーズではベルト裏の腰裏部分にこちらのセルヴィッチ(耳)を使用してみました。

CALSAの特徴でもあるオールデニムで内側にもバナナデニムを使用しているので、表地もポケット地も全体的に自然な色落ちを味わうことができます。

いままで廃棄されていものを再利用できますし、CO2の削減にもつながる。
着用しているだけでちょっと環境にも貢献している気がして、少し気持ちも上がります。
サステイナブルに関心のある方にお勧めです!

<詳細>
・033 バナナデニムトラウザーズ
・カラー: バナナデニム インディゴブルー
・パターン:C501 (ノータック)、C511(ワンタック)、C521(ツータック)
・サイズ:W73、W76、W79、W82、W85、W88、W91
・価格:29,000円(税抜)

申し訳ございませんが、まだ商品ページを用意しておりません。
お手数ですが、こちらの015 Organic Cotton Selvedgeのページよりご注文いただき、備考欄に「バナナデニム」と明記してください。

ご注文お待ちしております!